選ぶということ

人生は常に選択の連続、という言葉がありますが、あなたは人生において「選んでいる」、という意識がどれくらいあるでしょうか。

 

働く

例えば、社会に出て働くといった時にはどうでしょう。もしサラリーマンとして働くとするならば、中卒、高卒、大卒、専門卒、高専卒、など様々なタイミングで、自分の興味のある業界で、もしくは魅力のある待遇で働ける業界などで働きだすでしょう。一度どこかで働きだせば、転職を考えるまでは選択肢はなくただ目の前の仕事に没頭すると思います。しかし、実際は違います。日々その環境で働くということは、職業選択の自由がある日本では「今の職場を維持する」という選択を、毎日しているということになるのです。

 

また、働くこと自体が選択と言えます。日本は物価が安く多くを求めなければバイトでも生活はしていけますし、生活保護もあります。働くということは金銭的な理由以外に、何を求めるかというところにあります。

 

恋愛

 

恋愛関係はどうでしょうか。一般的に、今パートナーがいる人はほかの魅力的な恋愛対象になりうる人間と積極的に交流をするのはあまりよくないとされています。しかし私は、他の人と比べて精神的、身体的に今のパートナーを魅力的に感じ、結果的に一緒にいる関係こそが健全だと考えます。(もちろん全員がこの考え方をすれば少子化まったなしではある)

 

生きる

 

今、生きていることだって選択です。もちろん簡単に「死」を選んでいいとは言いませんが、例えば今の終末期医療で「安楽死」が選べないのはおかしいとは思います。ただ、今世の中の人が「死」を選んでいない理由を考えるとき、一番にくるのは「生きるのがたのしいから」ではなく、「周りの人が悲しむ、迷惑をかけたくない」の理由のような気がします。あとは「死ぬのが怖い」、くらいかな。

 

バイアス

 

この話をするときに気を付ける必要があるのが、みんな今の環境を変えることが面倒くさい、ということです。もちろん環境を変えようと思ったら変えられる、なんてみんな心のどこかでは分かっています。しかし他の人に迷惑がかかるから、他の選択肢を選んだ時に後悔するのが怖いから、といって考えるのをやめてしまうのです。

 

まとめ

 

つまりどういうことがこの文章で言いたかったかというと、「自分には選択肢があるのに、今なぜ自分がその選択をしているかについて常に考えよう」ということです。現状で悩んでいるときに、他の選択肢と冷静に比較をすることでたとえ現状維持という選択をしたとしても、納得感のいく人生が送れるような気がします。